イノシシ肉のココがすごい
不飽和脂肪酸が多く、飽和脂肪酸が少ない
血液をさらさらにしてくれる不飽和脂肪酸が多く含まれる一方、動脈硬化や肥満につながる飽和脂肪酸は少ないので、ダイエット食としてもおすすめです。
コラーゲンが豊富
イノシシ肉は見た目から脂っぽいのではないかと思われがちですが、思いのほか脂質は少ない上、コラーゲンを豊富に含み、美容に効果があるといわれています。

シカ肉のココがすごい
低カロリー、高タンパク
カロリーは牛・豚の半分、脂質は5~10分の1といわれており、ダイエット食としても注目を集めています。
鉄分が豊富
シカ肉には、鉄を多く含み主食に多用される食品に劣らないほど鉄分が多く含まれています。特に鉄分が不足しがちな女性や高齢者の方にはおすすめです。
おいしい!ジビエ料理。

天然のイノシシ肉・シカ肉は本来の味がしっかりしており、大変美味です。
今回紹介するメニューは、お肉本来の味を活かして楽しめるもの、簡単に調理できるものを集めてみました。是非一度、ご家庭でもお試しください。
イノシシ肉のほろほろビール煮

【材料 - 4人分】
イノシシ肉(大きめカット) 500g
玉ねぎ(スライス) 1個
発泡酒 350ml
350ml
塩・コショウ 適量
はちみつ 小さじ1~大さじ1(お好みで)
ローリエ 1・2枚

【作り方】
  • イノシシ肉をフライパンで軽く焼き、両面に焼き色をつけ、塩コショウを少々ふり、とりだして鍋に移す。
  • フライパンで玉ねぎを炒め、きつね色になったら①の鍋に移す。
  • ①の鍋にローリエ、発泡酒と水を具にかぶるくらいに加えて煮る。
  • 途中で水を足しながら、柔らかくなるまで弱火でじっくり煮込む。 (1~3時間程度。)※圧力鍋を使うと時間短縮になります。
  • 肉が柔らかくなったら火を強め、半分の量になるまで水分をとばす。
  • 塩・コショウ、はちみつを入れて味を調える。※甘めに味つけるのがポイント。

※イノシシ肉の代わりにシカ肉を使ってもおいしくつくることができます。
猪しゃぶしゃぶ

【材料 - 4人分】
猪肉ロース 300g
季節の野菜 適量
ポン酢 適量

【作り方】
  • 鍋を煮立て、野菜などを入れます。
    野菜は季節に合わせ、白菜・人参・大根・トウフ・ニラ・エノキ・春菊・白ネギなどを入れるとよりおいしくいただけます。
  • 猪肉を1枚ずつ、各自お箸ではさんでお湯の中で肉に火が通るまでしゃぶしゃぶしてください。
  • ポン酢や胡麻だれにつけていただきます。

※鍋のお湯をお茶にすると、さらにおいしくいただく事が出来ます。
シカ肉の塩麹ハーブロースト

【材料 - 4人分】
シカ肉(ロースが最適)

250g程度
◆漬け込み材料  
塩麹 25g
ニンニク 1かけ
ハーブ
(ローズマリー、タイム、フェンネル、和風に仕上げたいときは大葉・小葱など)
お好みで適量

【作り方】
  • ハーブとニンニクをミキサー(みじん切りでもOK)にかけ、塩麹と合わせる。
  • ①をロース肉に塗り込み冷蔵庫で6時間~2日間ほど漬け込む。
  • 焼く前に常温に戻し30分以上置く。
  • フライパンにオリーブオイルを適量敷き、中火で両面をお好みの加減で焼き上げる。
    ※焼きすぎると堅くなります
  • スライスしてお酒のお供にどうぞ。カボスを振りかけても美味。

イノシシ鍋

【材料 - 4人分】
イノシシ肉 500g
ゴボウ 2本
大根 1本
白ネギ 2本
糸こんにゃく 1袋
昆布 10cm幅 1片
かつおダシ 1,000ml
200ml
味噌 300g
砂糖 大さじ2
醤油 大さじ2

【作り方】
  • イノシシ肉を食べやすい大きさに切り分ける(部位によって固い場合は酒、水半々で茹でる)。
  • ゴボウをささがきにし水でさっとさらし、大根を乱切り、白ネギを斜め薄切り、糸こんにゃくは茹でる。
  • 鍋にだし汁とお酒、大根、糸こんにゃくを入れて煮る。
  • 柔らかくなったらゴボウを入れ、イノシシ肉と白ネギを加える。
  • 最後に味噌を溶かしいれ、お砂糖、醤油で味をととのえる。
シカ肉ミートソーススパゲティ

【材料 - 4人分】
シカ肉(ミンチ) 500g
玉ねぎ 150g
人参 130g
セロリ(人参の葉でもOK) 30g
赤ワイン 250g
トマト缶(できればピュレ状に) 800g
塩糀(塩・こしょうでも可) 適量
ローズマリー 少々

【作り方】
  • ニンニク、玉ねぎ、人参、セロリをみじん切りにする。
  • 鍋にオリーブオイルとにんにくを弱火にかけ、香りが出てきたら、玉ねぎを加え炒める。
  • ②に人参、セロリを加えて、塩麹(1/3量)を入れ、じっくり炒める。
  • 別のフライパンにオリーブオイルを熱し、強火でシカ肉を炒め、香ばしく焼く。
    (このときミンチをほぐさず固まりのまま焼き、裏返して焼くと美味しくなります)
  • 塩麹(1/3量)、赤ワインを加え沸騰させ、肉のうまみをワインに移す。
  • フライパンの底に付いたうまみをこそげながら、ミンチをほぐす。
  • ⑥のミンチを②の鍋に移し、ホールトマトを加えて煮る。
  • 沸いたら弱火にして、塩麹(1/3量)を追加し味を調整する。
  • ごく弱火でたまに混ぜながら2-3時間程煮込む。
皆さんおなじみの牛肉や豚肉と同様、猪肉・鹿肉にも部位ごとに味の差や特徴があります。その部位がどこなのか・どんな特徴があるのかを理解した上で食した方が間違いなくおいしくいただけます。
ここでは鹿肉のいろいろな部位についてご紹介します。
ネック (Neck)

首のお肉は適度な歯ごたえと味わい深さが人気です。よく運動する部分のため、筋肉が発達していて少し堅めのお肉です。 ほんのり入った脂肪で甘味が増し、程よい歯ごたえは噛みしめるほどに旨さを感じられます。
猪鹿では調理しやすいようにミンチ肉にして販売しています。
ウデ (Shoulder)

ウデ肉は肩から前足部分のお肉です。筋肉質で脂肪も程よく少なめに混じっています。 全体的に柔らかいですが場所によって硬い部分があり、しっかりした旨みのあるお肉です。焼肉・煮込み料理に適しています。
ロース(Loin)

ロースは、肉質も柔らかくさっぱりとした味わいで脂肪分とお肉の濃厚なコクと旨味が特徴的な部位です。
一番の人気部位で、ステーキはもちろんの事、どのようなお料理にも最適です。
骨付きなら、BBQで豪快に焼くと迫力満点です。

バラ(Flank)

アバラ骨の周囲のお肉がバラ肉です。
濃厚な脂身が特徴の部位で、赤身だけでは満足出来ない方にはオススメです。
脂が多いので、BBQで頂くとほのかな甘みも感じられて美味しくいただけます。
煮込み料理にするととても柔らかく仕上がります。

モモ(Round)

モモ肉はしゃぶしゃぶ、すき焼き、煮込み料理、焼肉、たたき、ステーキ等、様々な料理にご使用頂けます。
ロースより脂身が少なく、アッサリしておりヘルシー思考の方には最適な部位です。
モモは、場所によって「シンタマ」「外モモ」「内モモ」に分けて販売されます。
シンタマは最も脂肪分が少なく赤身の強いお肉です。
外モモ肉は内もも肉に比べ繊維質が粗く煮込み料理などに向いています 。
内ももは繊維質が細かく一番柔らかい部位です。
スネ(Shank)

野生の鹿は運動量が多い為、スネ肉には赤身肉が多く脂はほとんどありません。また、ゼラチン質を多く含む部位で肉の味が濃厚です。じっくり煮込めばコラーゲンが溶け出してとても柔らかくなり、濃厚なだしを取るることが出来ます。
赤ワインで煮込むとおいしくいただけます。